慢性副鼻腔炎(ちくのう症)の治療について
慢性副鼻腔炎は、副鼻腔の長期にわたる炎症です。風邪や虫歯、顔面の怪我などが原因で起こり、適切な治療を行わないと様々な症状や合併症を引き起こす可能性があります。以下に、治療法と注意点をご紹介します。
症状
- 頭痛、顔面の痛みや腫れ
- 黄色や緑色の鼻汁、鼻づまり
- においが分からない
- 視力障害や髄膜炎のリスク
- 喉の炎症や気管支炎、中耳炎の原因になることも
治療法
- 治療期間
- 慢性化しているため、数回の治療で治るものではなく、長期間にわたる治療が必要です。
- 通院治療
- 1~2週間に1回の頻度で通院し、症状が改善するまで治療を続けます。
- 治療内容
- 鼻から副鼻腔を清潔にする処置
- 処方されたお薬の服用
- 必要に応じて抗生物質の投与
- 治療の終了
- 症状の改善、鼻茸の縮小・消失、鼻の中の腫れが治まった時点で治療終了と判断します。
注意点
- 手術の必要性
- 処置や内服治療で改善が見られない場合、手術を検討しますが、体の弱い方などでは推奨されない場合があります。
- 手術方法
- 現在は内視鏡を用いた最小限の傷で行う手術が主流です。手術後の痛みや合併症が大幅に減少しています。
治療後の生活指導
慢性副鼻腔炎を再発させないためにも、過度な耳掃除を避け、副鼻腔を清潔に保つ生活習慣を心がけましょう。気になる症状があれば、早めに耳鼻科の専門医にご相談ください。
慢性副鼻腔炎は適切な治療によって改善が見込めます。長期間の治療と定期的な通院が必要になりますが、我々は患者様の快適な日常生活を取り戻すために全力でサポートします。