咳ぜんそく・アレルギー咳嗽(がいそう)
咳ぜんそくとアレルギー咳嗽は、長期にわたる空咳を特徴とする病気です。これらは喘息の前兆や特殊な形態とも考えられ、適切な治療を行うことで症状の改善が期待できます。以下に、これらの病気の症状、治療内容、及び注意点について説明します。
症状
咳ぜんそく
- 一カ月以上続く空咳。
- 喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難の症状はない。
- 発熱や痰(たん)の症状もほとんどない。
- 本格的な喘息への移行リスクがある。
アレルギー咳嗽(がいそう)
- 慢性的な咳のみが症状。
- 軽度の刺激で咳き込む。
- 長期にわたり咳が続く。
治療内容
- 気管支拡張薬
- 気管支を拡張させて空気の通り道を広げる薬。
- 吸入ステロイド薬
- 咳がある程度治まった後に使用し、炎症を抑える。
- 咳ぜんそくの診断後、ステロイド薬による治療を開始。
注意点
咳ぜんそく
- 自然に治る場合もあるが、約30%が喘息に移行する。
- 再発の可能性があるため、医師の指示に従うことが重要。
アレルギー咳嗽
- 再発しやすい病気で、特に治療を中断すると再発しやすい。
- 長期的な治療により再発を防ぐことが可能だが、症状がない状態での継続は困難。
いずれの病気も、再発のリスクを抑えるためには、症状が改善しても自己判断で治療を中断せず、医師の指示に従い継続的に治療を行うことが大切です。また、似た症状が再発した場合は早期に受診することが推奨されます。