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春や秋の花粉シーズンになると、多くの人が抗ヒスタミン薬や点鼻薬を使用しますが、「薬が効かない」と感じることはありませんか?
本記事では、花粉症の薬が効かない原因と、その対策について詳しく解説します。
花粉症の薬が効かない主な原因とは?
花粉の暴露が多すぎる
薬を飲んでいても、日常生活で大量の花粉を浴びてしまうと症状が悪化します。
特に以下のような環境では、薬の効果が十分に発揮されないことがあります。
- 屋外での長時間の活動
- 窓を開けたままの生活
- 花粉の付着しやすい服装(ウールやニット素材など)
- 対策
-
花粉対策メガネやマスクを着用し、帰宅時には衣類や髪についた花粉をしっかり落としましょう。
服用している薬が合っていない
花粉症の治療薬にはさまざまな種類がありますが、人によって相性があります。
- 第2世代抗ヒスタミン薬(アレグラ、クラリチンなど)が効かない場合、異なる成分の薬に変更することで改善する可能性があります。
- ロイコトリエン受容体拮抗薬を併用すると、特に鼻づまりに効果的です。
- ステロイド点鼻薬は強力な効果がありますが、即効性はなく、使い続けることで徐々に効いてきます。
- 対策
-
症状に合った薬を選ぶことが重要です。耳鼻科で適切な処方を受けるのがベストです。
花粉症以外の疾患の可能性
「薬を飲んでも改善しない」と思っていたら、実は別の疾患が原因だった、というケースもあります。
- 副鼻腔炎(蓄膿症)
- 鼻水が黄色や緑色で粘り気がある場合は、副鼻腔炎の可能性があります。
- アレルギー性鼻炎以外の鼻炎
- 鼻中隔湾曲症や好酸球性副鼻腔炎などが影響している場合も。
- 風邪や他のアレルギー
- ハウスダストやダニの影響で症状が悪化している可能性も考えられます。
- 対策
-
長引く症状は耳鼻科で診察を受けるのがベストです。
花粉症の薬が効かない場合の追加対策
生物学的製剤「ゾレア(オマリズマブ)」の活用
ゾレアは、重症の花粉症患者向けの注射治療です。
保険適用には条件があるため、医師と相談してみましょう。
当院では保険適応があると判断した方は総合病院に注射を依頼しております。
舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)
根本的な治療法として舌下免疫療法が注目されています。
スギ花粉エキスを少量ずつ体に慣れさせることで、花粉症の症状を改善できます。
現在、治療薬が供給制限されており、ご希望の時期に開始できない可能性があります。
ポイント
- 3年以上継続することで効果が期待できる
- 花粉の飛散時期ではなく、オフシーズン(6~12月)に開始する必要がある
花粉症の薬が効かないときに試したい生活習慣の見直し
① 食生活の改善
- 腸内環境を整えるヨーグルトや発酵食品を取り入れる
② 室内環境の整備
- 空気清浄機を活用し、花粉を室内に持ち込まない工夫をする
- 布団やカーペットに花粉が溜まりやすいため、こまめに掃除する
まとめ
花粉症の薬が効かない場合、「花粉の暴露量の調整」「薬の変更・追加」「根本治療の検討」が重要です。
特に、症状が改善しない場合は耳鼻科を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。
今すぐできる対策
- 花粉の暴露を減らす(メガネ・マスク・衣服対策)
- 医師に相談して薬を変更・追加
- 重症の場合はゾレアや免疫療法を検討
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