外耳道炎(がいじどうえん)の治療について
外耳道炎は、耳の穴の奥、外耳道に炎症が起こる病気です。主に耳かきやつめで外耳道が傷ついたことにより、ばい菌が原因で発症します。耳の痛み、かゆみ、耳だれ、聞こえにくさなどの症状が現れ、痛みが強い場合は睡眠にも影響を及ぼします。
主な症状
- 耳の痛みやかゆみ
- 耳だれ
- 耳のつまった感じや耳鳴り
- 聞こえにくさ
治療方法
- 外耳道の消毒
- 外耳道を清潔に保ち、感染の拡大を防ぎます。
- 抗生剤の使用
- 塗布または点耳することで、ばい菌を除去します。症状がひどい場合は、抗生剤の内服が必要になることもあります。
耳掃除について
外耳道炎で治療を受ける方の多くは、耳掃除をやりすぎていることが原因です。耳掃除をしすぎると外耳道が傷つき、ばい菌の感染を招きやすくなります。耳の皮膚は自然に外へと移動し、ゴミは自然に排出されますので、耳掃除は2週間に1回程度、綿棒で耳の入口を軽く触る程度に留めましょう。耳のことで気になる場合は、自分で耳掃除をするのではなく、耳鼻科で専門的なケアを受けることをお勧めします。
注意事項
外耳道炎になった場合は、耳かきや綿棒を使っての耳掃除は避けてください。これらの行為が症状を悪化させる原因となります。
外耳道炎は適切な治療により改善が期待できます。耳の不快感や痛みなど、外耳道炎の症状にお悩みの方は、早めに耳鼻科を受診してください。専門の医師が患者様一人ひとりに合わせた治療を行います。