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加湿器から発生する菌とカビの危険性とは?

加湿器から発生する菌やカビの原因

田中先生、最近、咳が出たりノドがイガイガすることが増えたんです。以前から加湿器を使っているんですが、もしかして加湿器が原因なんでしょうか?



症状の原因の一つとして考えられる可能性はありますね。加湿器は、正しく使わないと内部に菌やカビが繁殖しやすいんです。たとえば、水タンクをいつも水を入れっぱなしにしていませんか?



そうですね、何日も継ぎ足しで使ってました。忙しくてあまり手入れしていませんでした。



それが原因になりやすいんですよ。タンクに水が残りっぱなしだと水垢やぬめりが出て、そこから菌やカビが増殖してしまいます。さらに、加湿器のフィルターや内部の掃除を怠ると、目に見えない微生物がどんどん増えて、部屋中に広がりやすいんです。
菌やカビを吸い込んだ場合に考えられる健康被害



もしその菌やカビを吸い込んでしまったら、どんな症状が出るんでしょう?



吸い込む量や体質にもよりますが、主に呼吸器系に負担がかかります。たとえば、咳が長引く、ノドの痛み、痰がからむといった症状が続くことがあります。アレルギー体質の方は、アレルギー性の咳や鼻水、くしゃみといった症状が強く出ることもあります。
菌やカビの発生を防ぐための対策



では、菌やカビの発生を防ぐにはどうしたらいいんでしょう?



まずは加湿器のこまめな掃除が大切です。基本的には、タンクの水は毎日取り替えて、使わないときはなるべく空にして乾かすこと。そして、メーカーが推奨する頻度でフィルターを交換・洗浄することが必要です。水道水以外(ミネラルウォーターや井戸水など)を使うのは避けたほうがいいですね。余分な成分があると、カビや菌が繁殖しやすいと言われています。



わかりました。あまり気にしていませんでしたが、これからは毎日タンクを空にして掃除しようと思います。それと、部屋の湿度はどのくらいを目安にすればいいんでしょうか?



一般的には、湿度は40%から60%の範囲が適切とされています。60%を超えると、カビやダニが増えやすくなるんですよ。湿度計を置いて、しっかり管理するのがおすすめです。あと、加湿器用の除菌剤やフィルターがある場合は、必ず取扱説明書を読んで適切に使いましょう。
受診の目安



もしも自宅で対策しても症状が収まらないときはどうしたらいいですか?



咳や息苦しさが長引く、発熱が続く、倦怠感がなかなか取れないといった症状がある場合は、迷わず受診してください。肺炎や過敏性肺炎の疑いがありますし、別の原因の場合もありますからね。受診の際には、加湿器をどのように使っているか、などご自宅の状況などを詳しく伝えていただければ診断の助けになります。
まとめ
- 加湿器の水は毎日交換し、使わないときは空にして乾かす。
- 加湿器内部やフィルターは定期的に掃除・交換する。
- 推奨湿度は40~60%程度。60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなる。
- 長引く咳、発熱、倦怠感などの症状があれば早めに病院で相談。
加湿器を清潔に保つための基本的な手入れと、適切な湿度管理を心がけることで、菌やカビの発生リスクを抑えられます。特に免疫力が低下している方や乳幼児、高齢者がいるご家庭では、毎日こまめにチェックすることが大切です。