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患者さん先生、今朝から右耳がボワッとして、一瞬ほとんど聞こえなくなったんです。10分くらいで戻ったんですが怖くて…。
田中先生驚かれましたね。でも戻ったのは良い兆候です。一過性の耳垢や気圧の影響で起こることも多いんですよ。
患者さん耳鳴りも「キーン」と少しありました。めまいはありません。
田中先生耳鳴りが出たとなると、突発性難聴 の早い段階や軽い発作の可能性も否定できません。突発性難聴は早期治療ほど聴力が戻りやすいので、48時間以内の検査をおすすめします。
患者さん放っておくとどうなるんですか？
田中先生発症から2週間を超えると治りにくくなります。最終的に2/3の方が完全に治らず難聴が残るとの報告もあります。早期にステロイドや血流改善薬で内耳の炎症・循環を整えることが大切です。
患者さんステロイドと聞くと副作用が心配で…。
田中先生量と期間をコントロールして使うので、重い副作用はまず起こりません。むしろ手遅れになるリスクの方が大きいですから、ご安心ください。
患者さんもしまた聞こえにくくなったらどうすれば？
田中先生①あくびや唾を飲み込んで耳抜きを試す
②耳を強くこすらず安静にする
③症状と発生時刻・状況をメモしてすぐ受診
を徹底しましょう。繰り返すようならメニエール病など他の病気を精査します。
患者さん生活面で気をつけることはありますか？
田中先生十分な睡眠、ストレスをため過ぎないこと、そして大音量の音楽やヘッドホンは控えめに。再発防止の基本です。
患者さんわかりました。今日すぐ検査を受けます！
田中先生はい。それが一番の近道です。一緒にしっかり聴力を守りましょう。
目次
まとめ
- 自然に回復しても油断しない
- 耳鳴りや再発があれば早急に受診
- 突発性難聴は48時間以内の治療開始が回復率を高める
- 治療には短期ステロイドが中心で副作用リスクは低い
- 十分な睡眠・ストレス管理・大音量の回避が再発防止につながる
