日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 専門医在籍施設

夏バテ明けに注意!季節の変わり目に多い耳・鼻・のどの不調

患者さん

今年の夏は暑くて夏バテ気味だったんですが、最近やっと涼しくなってきたと思ったら、ノドがイガイガして乾燥する感じが続いているんです。風邪ではないと思うんですけど、心配で…。

田中先生

季節の変わり目は朝晩の涼しさと日中の残暑による気温差に加え、空気の乾燥も始まるのでノドの粘膜が敏感になりイガイガしやすいんです。さらに夏の冷房や暑さで自律神経が乱れていると急な環境変化に対応しにくく、症状が出やすくなります。

患者さん

季節の影響なんですね…。実はノド以外にも、朝起きると鼻がムズムズして透明な鼻水が出たり、日中も少し鼻づまりがあるんです。花粉症の季節じゃないし、風邪でもないので不思議で…。

田中先生

温度変化などで自律神経が刺激されて鼻の粘膜が腫れ、くしゃみやサラサラした鼻水、鼻づまりを引き起こしてる可能性がありそうですね。空気が乾いて粘膜の防御力が落ちていると、なおさら症状が出やすいでしょう。悪化する前に早めに対処したほうがいいかもしれません。

患者さん

鼻まで季節の影響が出るんですね…。そういえば耳も、ときどき一瞬ボワッとこもった感じになります。

田中先生

季節の変わり目で耳管(じかん)の調節が乱れると、飛行機に乗ったときのように耳が詰まった感じになることがあります。耳の不調を放置すると中耳炎などにつながることもあるので、違和感が続くようなら早めに受診をおすすめしています。

患者さん

やはり早めに対処するのが大事なんですね。何か自分でできるセルフケアはありますか?

田中先生

季節の変わり目を乗り切るために、生活習慣で次のような点に気をつけてみてください。

  • 室内の湿度を保ち、こまめに水分補給してノドや鼻の粘膜の乾燥を防ぎましょう。
  • 気温差の大きい日は上着やマフラーで体温調節し、寝るときも体を冷やさないようにしましょう。
  • 夜はしっかり睡眠をとり栄養のある食事を心がけ、軽い運動や入浴で自律神経のバランスを整えましょう
田中先生

こうしたセルフケアで予防できますし、不調も和らぐと思います。それでも症状が長引いたり悪化したりするようでしたら、無理せず早めに受診してくださいね。

患者さん

話を聞いて安心しました。同じ時期に不調を感じる人もいるんですね。教わったセルフケアを試してみます。それでもダメなら早めに受診します。ありがとうございます。

田中先生

お大事になさってください。何かあればいつでもご相談くださいね。

目次

まとめ

  • 季節の変わり目は乾燥や気温差でノドがイガイガしやすい。夏バテ後は自律神経が乱れて症状が出やすい。
  • 温度変化などで鼻水・鼻づまりが起こる。空気の乾燥や粘膜の弱りも影響。
  • 耳管の調節が乱れると耳が詰まったような違和感が出る。放置すると中耳炎などにつながることもあり注意が必要。
  • のど・鼻・耳の不調が続いたり強まる場合は早めに耳鼻科を受診するのが望ましい。
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