【症状解説】声が枯れる

こんにちは、耳鼻咽喉科専門医の田中です。声が枯れてしまうという症状でお悩みの方に向けて、症状の原因や対処法について、ある患者さんとの会話を通じてご紹介いたします。

田中先生、最近声が枯れてしまって、うまく話せないんですけど、これってどうしてでしょうか?

たなか先生

声が枯れる原因はたくさんあります。主なものとして、①声の使い過ぎ、②声を出す箇所の粘膜の衰え(声帯萎縮)、③声を出す箇所がうまく動かない(声帯麻痺)、④声を出す箇所の腫瘍(声門がん)、⑤胃酸の逆流(咽喉頭酸逆流症)、⑥喫煙が挙げられます。

そんなにたくさん原因があるんですね。どうやってそれを調べるんですか?

たなか先生

直径3ミリほどの細い内視鏡でノドの観察を行います。これで①~⑥のいずれか、またはその他の原因かを診断していきます。

それって痛くないですか?

たなか先生

心配いりませんよ。内視鏡は細くて柔らかいので、ほとんど痛みを感じずに検査ができます。

もし原因が分かったら、どういう治療をするんですか?

たなか先生

内服薬や吸入薬で治療することもありますが、発声方法の見直しや総合病院での精密検査や治療が必要なこともあります。

分かりました。ありがとうございます、田中先生。早めに検査を受けてみますね!

以上が、「声が枯れる」という症状についての解説でした。声が枯れる原因は様々ですが、適切な診断と治療を受けることで、改善することが可能です。症状が続く場合は、早めに耳鼻科を受診していただくことをお勧めします。何か不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

もしもの時の、対処方法に役立ちます!

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