【耳鼻咽喉科専門医が解説】いびきが危険信号かも?

今回は「いびき、どうにかなりませんか?」という質問に対して、ある患者さんとの会話を通じてご紹介します。原因や症状、対策について詳しくお話ししますので、ぜひご参考にしてください。

先生、最近いびきがひどいと言われているんですが、大丈夫なのでしょうか?

たなか先生

いびきは、主に喉や鼻の通り道、周囲の気道が狭くなって発生します。この狭い気道を空気が通ると、周囲の組織が振動して音が出てくるんです。喉の筋肉が緩むこと、鼻の通りが悪いことが原因になります。

これって、生活習慣も影響しているのでしょうか?

たなか先生

はい、いびきは生活習慣とも大きく関係しています。たとえば、飲酒は喉の筋肉を緩めるので、いびきを助長します。また、喫煙は気道に炎症を起こしやすいので、これも原因になりますね。

睡眠薬もいびきに関係してきますか?

たなか先生

そうですね。睡眠薬や抗ヒスタミン剤も筋肉を緩めるので、いびきが出やすくなります。

いびきを放っておくと、どんな問題が出ますか?

たなか先生

いびき自体は音の問題だけじゃなく、睡眠の質を下げるんです。その結果、日中の眠気や集中力の低下につながります。 さらに、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に伴い、高血圧や心疾患、脳卒中のリスクが出てきます。

怖いですね…。無呼吸症候群はどれくらいの割合で起こりますか?

たなか先生

統計によると、日本人男性の約4%、女性の約2%が無呼吸症候群だと言われています。特に肥満の方ではリスクが高いですね。

もし、いびきを治したいと思ったら、どうしたらいいですか?

たなか先生

まずは耳鼻科で診察を受けて、原因を探すことが大切です。鼻や喉を直接観察したり、内視鏡検査を行うこともあります。場合によっては、睡眠時にどれだけ無呼吸が起きているか睡眠検査をすることもあります。

治療法はどんなものがありますか?

たなか先生

治療法はいくつかあります。生活習慣の改善としては、減量や禁酒・禁煙が基本です。横向きで寝るだけでもいびきを軽減することがあります。さらに、睡眠時無呼吸症候群がある場合は、CPAPという装置を使って気道に圧力をかけて開いた状態を継続治療が効果的です。

そうなのですね!医療機関を受診してみます。たなか先生、ありがとうございました。

以上、「いびき」の原因と対処法について解説しました。いびきの原因には、喉や鼻の通り道が狭いこと、肥満、鼻の病気(副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎)、喉の筋肉の緩みなどがあります。また、飲酒や喫煙、睡眠薬の使用といった生活習慣もいびいびきを放置すると睡眠の質が低下し、日中の眠気や集中力の低下を考えるだけでなく、睡眠時無呼吸症候群を伴う場合には、高血圧や心疾患、脳中などのリスクがございます。そのため、いびきを改善するためには、減量や禁酒・禁煙、横向きで睡眠習慣を取り入れることが効果的です。 また、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、CPAP装置やマウスピースなどの適切な治療を受けることが重要です。いびきや関連する症状が気になる方は、早めに医療機関での診察を受けることをおすすめします。
いびきが気になる方は、睡眠や健康を守るために、ぜひ耳鼻科など専門医にご相談ください。

もしもの時の、対処方法に役立ちます!

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