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【耳鼻咽喉科専門医が解説】寒暖差アレルギーと風邪や花粉症との違いを徹底比較!

寒暖差アレルギーについて

こんにちは、田中先生。最近、寒暖差が激しい日が続いていて、なんだか体調が悪いんです。鼻水が止まらなくて、くしゃみも多くて…。風邪かと思ったんですけど、ネットで調べたら「寒暖差アレルギー」かもって出てきて…。



こんにちは。実は「寒暖差アレルギー」という言葉、よく使われますが、これは医学的には正式な病名ではなく、あくまで俗称なんです。厳密には“アレルギー”ではないので、専門家の中には「アレルギーという言葉は誤解を招く」と指摘する方もいます。



えっ、そうなんですか?じゃあ、これは何なんですか?



寒暖差によって自律神経が乱れたり、体温調節機能に負担がかかったりすることで、「アレルギーに似た症状」が出る状態と考えられています。つまり、気温の急な変化に体がうまく対応できずに、鼻水、くしゃみ、喉の不快感、時に頭痛などが現れるんですね。
症状と風邪・花粉症との違い



たしかに、朝晩の寒暖差が激しい日が多いですよね。じゃあ風邪や花粉症とどう違うんでしょう?



いい質問ですね。大まかに言いますと、
- 風邪はウイルスによる感染症なので、発熱や全身のだるさ、喉の痛みなどが出やすく、人にうつす可能性もあります。
- 花粉症は花粉というアレルゲンに対するアレルギー反応で、季節性があり、目のかゆみや鼻づまりも伴いやすいです。
- 一方、いわゆる寒暖差アレルギーは気温差によって生じる反応で、発熱や強い倦怠感は少なく、主に鼻水やくしゃみが中心です。ただしこれはアレルギーではないので、人にうつる心配もありません。



なるほど…。それぞれ特徴が違うんですね。
対処法と治療について



寒暖差による症状を軽減するには、日頃の対策が大切です。たとえば、朝晩の外出時には一枚羽織るなどして体を冷やさないようにすること、室内は乾燥しすぎないよう加湿を心がけることが効果的です。



それなら今日からできそうです。薬は飲んだほうがいいんですか?



症状がつらいときは、アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)が効果を示すこともありますし、症状のタイプによっては漢方薬を使うこともあります。実際に、冷えや自律神経のバランスを整えるために漢方を処方することも少なくありません。薬を使う際は、自己判断せずに一度ご相談くださいね。



わかりました!ありがとうございます。
まとめ
- 「寒暖差アレルギー」は医学的な診断名ではなく、気温差による体の反応を指す俗称です。
- 症状は鼻水・くしゃみ・目のかゆみ・喉の不快感など、アレルギーに似ていますが、発熱や強い倦怠感は少なく、人にうつるものではありません。
- 対策としては、服装での温度調節や室内の加湿が基本。必要に応じて抗ヒスタミン薬や漢方薬も有効です。
- 冬から春は寒暖差が大きくなるため、体調管理には特に気をつけましょう。
寒暖差アレルギーは気温差に敏感な人に発症しやすいので、季節の変わり目には予防を心がけることが大切です。