日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 専門医在籍施設

鼻水の色の違いで考えれられる病気とは?

目次
患者さん

田中先生、まず鼻水の色がサラサラの透明なんですけど、これはどういう状態なんでしょうか?

田中先生

透明な鼻水は、一般的にアレルギー性鼻炎や風邪の初期段階で多く見られます。花粉症などのアレルギーの場合は、くしゃみや目のかゆみが一緒に出ることが多いですね。風邪の場合は、発熱やのどの痛みを伴うこともあるので、総合的に判断するのが大切です。

患者さん

なるほど。透明な鼻水だからといって放っておいてもいいわけではないんですね。

田中先生

そうですね。透明でも長引いたり、症状が強かったりする場合は、早めに対処したほうがいいでしょう。


患者さん

最近、鼻水が少し粘り気が出てきて白っぽくなったような気がします。これはどういうことですか?

田中先生

風邪の中期から回復期にかけて、徐々に粘度が上がって白っぽい鼻水になることがよくあります。また、アレルギーでも粘り気が出てくる場合がありますね。副鼻腔炎でも白っぽい鼻水になることがあります。

患者さん

じゃあ、悪化しているわけではないんですか?

田中先生

一概に悪化とは限りませんが、色や粘度の変化を観察するのは重要です。もし頭痛や顔の痛みなどが出てくるようなら、副鼻腔炎を疑う必要があります。


患者さん

昨日くらいから、鼻水が黄色っぽくなってきたんです。ちょっとドロッとしていて、においも気になります。

田中先生

そのように黄色から緑色っぽく変化している場合は、細菌感染が関与している可能性が高いです。急性副鼻腔炎や慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)では、そういう色の鼻水が出やすくなります。

患者さん

やっぱり副鼻腔炎ですか…。頭痛や顔の痛みを感じることもあります。

田中先生

副鼻腔炎の場合、頬や額に圧迫感や痛みを感じたり、においが分かりにくくなったりもします。長引くようなら、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。


患者さん

今朝、鼻をかんだら少し血が混じっていました。これは大丈夫なのでしょうか?

田中先生

鼻を強くかんだり、粘膜が傷ついているときには、少量の血が混ざることは珍しくありません。しかし、頻繁に起こる、量が多い、止まりにくいといった場合は、腫瘍(できもの,癌とか)があるかもしれないので受診が必要です。

患者さん

分かりました。頻度や出血量に気を付けてみます。


患者さん

鼻水の色によって、主にどのような病気が考えられますか?

田中先生

大まかには、以下のように考えますね。
アレルギー性鼻炎(花粉症・ハウスダストなど) 透明なサラサラした鼻水
くしゃみ、目のかゆみ、鼻づまりなどを伴う
風邪(ウイルス性感染) 初期は透明、中期以降は白っぽい粘度のある鼻水
のどの痛みや発熱を伴うことがある
急性副鼻腔炎・慢性副鼻腔炎(蓄膿症) 黄色や黄緑色、緑色のネバネバした鼻水
顔面痛や頭痛、においが分かりにくくなる(嗅覚障害)など
中耳炎 風邪や副鼻腔炎から波及して起こる
鼻水の色は副鼻腔炎と似て黄色や緑色になることも
耳の痛みや発熱を伴う
その他(鼻血が混じる場合など) 鼻粘膜の傷や高血圧など、別の原因の可能性も


患者さん

アレルギー性鼻炎の場合、どんな対策がありますか?

田中先生

薬物療法としては、抗ヒスタミン薬やステロイドの点鼻薬を使うことが一般的ですね。それに加えてアレルゲンをできるだけ回避すること。例えば花粉症ならマスクやメガネの着用、室内のこまめな掃除などを意識してください。

患者さん

風邪のときは、どうすればいいですか?

田中先生

まずは十分な休養と水分補給、体を冷やさないようにすることが基本です。市販薬で対処してもよいですが、症状が長引いたり悪化するようなら医師の診察を受けましょう。二次感染を防ぐために、鼻を強くかみすぎないことも大切ですよ。

患者さん

もし副鼻腔炎や中耳炎になったらどう治療するんでしょうか?

田中先生

抗生物質で細菌を抑えたり、鼻や耳の状態を改善するための点鼻薬・点耳薬を使用する場合があります。症状が慢性化している場合は、精密検査のうえで外科的治療も検討します。鼻うがい(生理食塩水など)や蒸気吸入で鼻腔を清潔に保つのも有効ですよ。

患者さん

鼻血が混じるときはどうすればいいでしょう?

田中先生

粘膜が傷ついている程度なら安静にしていれば落ち着くことが多いです。けれど、頻繁に出血したり量が多い場合は、他に原因があるかもしれません。耳鼻咽喉科で一度診てもらいましょう。


患者さん

どんな症状が出たら受診を考えたほうがいいですか?

田中先生

たとえば、
熱が高い・頭痛や顔の痛みが強い
鼻水が黄色や緑色で粘りが強く、長く続く
鼻づまりや息苦しさ、においがわからなくなる
耳の痛みや聞こえづらさがある
こういった場合は早めの受診をおすすめします。


患者さん

最後に、普段の生活で気をつけることはありますか?

田中先生

ありますよ。以下のようなポイントに注意してください。
鼻を強くかみすぎない 鼻粘膜を傷つけ、中耳炎を併発するリスクが高くなります。
部屋の湿度や体調管理 鼻やのどの粘膜を乾燥させないよう、加湿や適度な水分補給を心がけましょう。
適切なマスクの活用や手洗い アレルゲンやウイルスから身を守るための基本です。
十分な睡眠と栄養バランス 免疫力を高め、症状の悪化や長引きを防ぐ大きなポイントです。


  1. 透明な鼻水は風邪の初期・アレルギー性鼻炎が多い
  2. 白っぽい鼻水は風邪の中期・回復期、副鼻腔炎の軽度などでみられる
  3. 黄色~緑色の鼻水は副鼻腔炎や細菌感染(中耳炎含む)の可能性が高い
  4. 血が混じる鼻水は粘膜損傷や頻繁に起こる場合は要注意
  5. アレルギー性鼻炎・花粉症はアレルゲン回避薬物療法が基本
  6. 風邪は休養・水分補給、症状が長引くなら受診を検討
  7. 副鼻腔炎・中耳炎は抗生物質や場合によって外科的処置が必要
  8. 鼻血混じりが続く場合は粘膜以外の原因を疑い、受診を
  9. 受診の目安は高熱・強い痛み・長く続く変色鼻水・耳の症状など
  10. 日常生活では強く鼻をかみすぎないことや十分な加湿・休息が大切
  11. 手洗い・マスクなどでウイルスやアレルゲン対策
  12. 症状が重い・長引く際には専門医の診察を受けること
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