日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 専門医在籍施設

めまい・ふらつきは自律神経の乱れかも?

患者さん

田中先生、最近よく「ふらつく」「めまいがする」ことが多くて心配なんです…。何かの病気でしょうか?

田中先生

それは不安ですよね。まだ分かっていないことも多いですが、言われていることとして「自律神経の乱れ」です。自律神経は体のさまざまな機能を無意識のうちにコントロールしている神経で、これが乱れると、めまいやふらつきが起こることがありますよ。


目次
患者さん

自律神経ってそんなに大事なんですか?

田中先生

ええ。自律神経は交感神経と副交感神経から成っていて、活動時と休息時のバランスを保っています。これが乱れると、血流の調節がうまくいかなくなり、脳への血流が減ってめまいやふらつきを感じることがあるんです。


患者さん

じゃあ、どうすれば整えられますか?

田中先生

規則正しい生活が基本ですね。特に睡眠はとても大事です。毎日同じ時間に寝起きする、スマホを寝る前に見ない、などが効果的です。運動も軽くでいいので、ウォーキングを毎日15~30分ほど続けるといいですよ。


患者さん

最近仕事でストレスが多くて、それも関係ありますか?

田中先生

大いにあります。ストレスは交感神経を過剰に働かせてしまうんです。これが長期間続くと、副交感神経がうまく働かなくなって、自律神経のバランスが崩れます。音楽を聴く、深呼吸をする、趣味の時間を取るなど、意識的にリラックスする時間を作りましょう。


患者さん

気圧の変化でも体調を崩すって聞いたことあります。

田中先生

その通りです。春先や梅雨時など、急な気温変化や気圧の低下は、自律神経の乱れを引き起こしやすくします。特に女性は影響を受けやすい傾向にあり、低気圧の日に体調が崩れるというのはよくあることです。


患者さん

食事も関係するんですか?

田中先生

もちろんです。例えば、ビタミンB群は神経の働きをサポートしますし、鉄分が不足すると脳への酸素供給が減って、めまいや倦怠感の原因になります。タンパク質も神経伝達物質の材料になりますよ。


患者さん

お風呂は毎日入ってるんですが、それも関係あるんですか?

田中先生

ええ、入浴は副交感神経を活性化する良い習慣です。ただし熱すぎるお湯は逆効果なので、38〜40℃くらいのぬるめのお湯に10~15分程度浸かるのがベストです。


患者さん

ツボ押しって本当に効くんですか?

田中先生

東洋医学の観点ですが、たとえば手首の内側にある「内関(ないかん)」というツボは、自律神経の安定や乗り物酔いにも効果があるとされています。手軽にできるので、リラックスの一環として取り入れてみても良いでしょう。


  • 自律神経の乱れは、めまいやふらつきの原因になる。
  • 規則正しい生活、特に「睡眠」「運動」「朝日を浴びる」ことが重要。
  • ストレスをうまく発散することで自律神経のバランスを保てる。
  • 気象の変化(特に低気圧・季節の変わり目)は自律神経に影響を及ぼす。
  • 栄養バランスの取れた食事(ビタミンB群・鉄分・タンパク質の摂取)が重要。
  • 38〜40℃のお湯での入浴が副交感神経を刺激し、リラックスに効果的。
  • ツボ押し(内関など)も補助的手段として取り入れられる。
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