日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 専門医在籍施設

【耳鼻咽喉科専門医が解説】花粉症の薬はいつから飲むのがベスト?

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患者さん

田中先生、花粉症の薬はいつから飲むのがいいんでしょうか? 症状がひどくなる前から飲んだほうが良いと聞いたのですが……。

田中先生

花粉症の症状は一度出てしまうと、鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどで日常生活がとてもつらくなります。実は、薬は“症状が出る前”や“花粉が飛び始める直前”から飲むのが効果的です。日本ではスギ花粉の飛散は例年2〜3月ごろから始まることが多いのですが、地域にもよりますので、花粉飛散予報をチェックして早めに対策をするといいですね。

患者さん

なるほど。症状が出始めてから慌てて飲むよりも、前もって準備しておいたほうがいいんですね。

田中先生

そのとおりです。実際に症状が強く出てからだと、炎症がひどくなって薬の効果を十分に発揮できないことがあります。早めに始めることで症状のピークを抑えやすくなりますよ。


患者さん

薬にはいろいろ種類がありますよね。飲み薬、点鼻薬、点眼薬など、どれを選べばいいのでしょうか?

田中先生

花粉症の薬は大きく分けて“飲み薬”と“点鼻薬”や“点眼薬”などの局所薬があります。飲み薬の代表的なものが『抗ヒスタミン薬』ですね。第2世代抗ヒスタミン薬は、副作用の眠気が比較的少ないものが多く、くしゃみ・鼻水・かゆみに効果的です。

患者さん

鼻づまりにはあまり効かないんですか?

田中先生

抗ヒスタミン薬だけだと、鼻づまりの改善は少し弱いことがあります。そういう場合には抗ロイコトリエン薬を併用したり、点鼻薬でステロイドを使ったりするケースもあります。鼻づまりが特につらい方には、点鼻ステロイドが効果的ですね。場合によっては複数のお薬を組み合わせることもあるんですよ。

患者さん

それなら症状に合わせて医師に相談して選ぶのが良さそうですね。

田中先生

はい、そのとおりです。また、薬局で買える市販薬でも第2世代抗ヒスタミン薬が増えてきていますが、症状が重い場合や市販薬で改善が見られない場合は病院に来てくださいね。症状やライフスタイルに合った治療法を一緒に考えましょう。


患者さん

薬を飲む以外にも、なにか予防策ってあるんでしょうか?

田中先生

花粉症の予防は“花粉との接触機会を減らす”ことが基本です。外出時にマスクやメガネを着用して花粉が体内に入りにくくする、帰宅したら衣服や髪についた花粉をはらってから家に入る、洗顔やうがいをするなどが効果的です。

患者さん

たしかに、外出して帰ってくると目がかゆくなったり鼻がムズムズすることが多いので、そういう対策は大事ですね。

田中先生

ええ、それに加えて部屋の換気も花粉が少ない時間帯を選ぶなど、ちょっとした工夫でずいぶん楽になりますよ。花粉予報が多い日は外出を控えるのも手です。どうしても外出が必要なときは、先ほど言ったようにしっかりと防備をしてくださいね。


  1. 服用開始時期
    • 症状が出る前、または花粉が飛散し始める直前から薬を飲み始めるのが効果的
    • 早期に服用することで症状のピークを緩和しやすい
  2. 薬の種類と特徴
    • 第2世代抗ヒスタミン薬:眠気が比較的少なく、くしゃみや鼻水・かゆみに効果的
    • 抗ロイコトリエン薬:鼻づまりに有効な場合がある
    • 点鼻ステロイド薬:鼻づまりを強く抑える作用があり、局所で使用できる
    • 症状やライフスタイル、重症度に応じて医師と相談し、必要に応じて複数を併用
  3. 予防と対策
    • マスクやメガネなどで花粉との接触を減らす
    • 帰宅時に衣服や髪についた花粉をはらう・洗顔やうがいをする
    • 花粉が多い日は外出を控え、室内の換気時間を工夫する
    • 生活習慣の見直し(睡眠・栄養など)で体調管理を行うと症状悪化を防ぎやすい
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