【耳鼻咽喉科専門医が解説】のどの乾燥!原因と対策

今回は「のどの乾燥をどうにかしたい!どうにかなりませんか?」という質問に対して、ある患者さんとの会話を通じてご紹介します。原因や症状、対策について詳しくお話ししますので、ぜひご参考にしてください。

最近、のどがすごく乾燥してしまっていて、特に夜から朝にかけて喉がカラカラになっています。何が原因なんでしょうか?

たなか先生

のどの乾燥には、いくつかの原因がありますよ。例えば、口呼吸をしてしまうことは大きな要因です。寝ている間に無意識で口呼吸をしてしまうと、空気が直接のどにあたるので、粘膜が乾燥しやすくなります。鼻で呼吸することで、空気が湿った状態でのどに届くため、乾燥が防げるんです。

確かに、鼻づまりがあると口呼吸になりやすいですね。他にどんな原因がありますか?

たなか先生

空気の乾燥も大きな原因です。冬場やエアコンを使っている部屋では湿度が下がりやすいので、のども乾燥しやすくなります。特に湿度が40%を下回ると、乾燥を感じやすくなるんですよ。他にも胃酸がノドまで逆流して粘膜を刺激して乾燥感をおぼえることがあります。

そういえば、最近エアコンをよく使っています。水分不足も関係あるんですか?

たなか先生

はい、水分不足も影響します。特に寝ている間は汗をかきやすいので、朝にのどが乾燥している場合は、夜のうちに体の水分が失われている可能性が高いです。日中にしっかり水分を取ることが大切ですね。

のどをよく使うのも影響するんですか?

たなか先生

その通りです。長時間の会話やカラオケなどでのどを酷使すると、炎症が起こりやすくなり、のどがさらに乾燥しやすくなります。

なるほど。私、カラオケが好きで、週に一度は行っています。あと、刺激物を取ると乾燥するとも聞きました。

たなか先生

はい。タバコや香辛料、アルコールは、のどを刺激し、乾燥や炎症の原因になります。これらを控えることが、のどの保護に繋がりますよ。

のどが乾燥すると、どんな影響があるんですか?

たなか先生

まず、のどの粘膜が乾燥すると、防御機能が低下します。ウイルスや細菌の侵入を防ぐ役割を持つ粘膜が弱まるため、風邪などの感染症にかかりやすくなります。また、乾燥が続くとのどの粘膜が傷つきやすくなり、痛みや咳の原因になることもあります。

それは困りますね。乾燥を防ぐ方法はありますか?

たなか先生

いくつか対策があるので、一緒に確認してみましょう。まずは『加湿』です。加湿器を使ったり、洗濯物を部屋に干すと、部屋の湿度が上がります。湿度は40~60%程度が理想的ですよ。

家に加湿器があるので、早速使ってみます。他にどんな方法がありますか?はありますか?

たなか先生

こまめな水分補給も大切です。のどの粘膜を保護するためには、頻繁に水を飲んでうがいをするのが効果的です。そして、マスクの着用もおすすめです。保湿効果があるので、乾燥からのどを守ってくれます。胃酸がノドまで逆流して乾燥したように感じる場合は、胃薬を内服することもあります。

確かに、マスクをすると少しのどが楽になります。最後に他に気をつけることはありますか?

たなか先生

はい、鼻呼吸をするのも大切です。鼻づまりがある場合は、鼻の通りを良くする方法を試したり、口呼吸を防ぐグッズを使うのも良いでしょう。また、タバコやアルコールを控えて、刺激を避けることも効果的です。

そうなのですね!いろいろと試してみます。たなか先生、ありがとうございました。

以上が、「のどの乾燥」の原因や対処法についての解説でした。のどの乾燥が起こる原因には、口呼吸や空気の乾燥、水分不足などがあり、のどを酷使することやタバコなどの刺激物も影響します。特に乾燥する環境で過ごす場合や水分補給が不足していると、のどの粘膜の防御機能が低下し、感染症のリスクが高まるため注意が必要です。
そのため、加湿やこまめな水分補給、鼻呼吸を意識することが効果的です。のどの乾燥や痛みが気になる場合は早めに医療機関へ相談することをおすすめします。のどの健康を守るためにも、乾燥やトラブルが気になる方は、ぜひご相談ください。

もしもの時の、対処方法に役立ちます!

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