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【症状解説】中耳炎の治りかけで耳がバリバリする原因は?

今回は「中耳炎の治りかけで耳がバリバリするけれど、何が原因?」という質問に対して、ある患者さんとの会話を通じてご紹介します。原因や症状、対策について詳しくお話ししますので、ぜひご参考にしてください。

先生、最近中耳炎が治りかけてきたみたいで痛みもなくなったんですけど、唾を飲み込むときに耳の中で『バリバリ』って音がするんです。それって普通なんでしょうか?



それは中耳炎が治りかけているときによくある症状ですね。耳の奥には中耳という空間があって、そこに液体が溜まることが中耳炎の特徴です。この液体は炎症が治るとともに徐々に吸収されたり、耳管を通じて排出されるのですが、治りかけの段階ではまだ少し液体が残っていることがあります。その液体が動くときに音が鳴ることがあるんですよ。



なるほど、じゃあ特に心配はしなくていいということですか?



基本的には心配いりません。ただし、この音がいつまでも続いたり、耳が詰まった感じや聞こえにくさが強くなったりする場合は注意が必要です。例えば、通常は中耳に溜まった液体は1~2週間でなくなるのですが、それ以上続く場合は滲出性中耳炎に移行する可能性があります。



耳が詰まった感じも少しあるんですけど、それも治りかけだからですか?



はい、耳が詰まった感じも液体が残っているせいで起こる症状の一つです。また、液体が音を伝えにくくしているので、聞こえにくさを感じることもあります。ただ、この状態が改善しない場合や、めまいや再び痛みが出る場合はすぐに受診してください。再発や別の原因が考えられることもあります。



わかりました!ところで、もう痛みもないので薬は飲まなくてもいいですか?



それはダメですね。痛みがなくなったからといって、完全に治ったわけではありません。炎症や感染が完全に収まる前に薬を中止すると、中耳炎が再発したり、慢性化するリスクが高まります。医師が指示した期間はしっかりと薬を飲み続けてくださいね。



わかりました。治療が終わったら、また来院して確認してもらったほうがいいですか?



その通りです。最後に耳の中を確認して、完全に液体がなくなっていることを確認するのが大切です。特に、お子さんの場合は治療が不十分だと、将来的に聴力に影響を及ぼすこともありますので、念のためチェックしておきましょう。



わかりました。たなか先生、ありがとうございました。
以上、「中耳炎の治りかけ」に見られる症状と対処法について解説しました。中耳炎の治りかけには、唾を飲み込むときに耳の中で「バリバリ」という音がする、耳の詰まり感、聞こえにくさといった症状が見られることがあります。これらは中耳に残った液体が原因であり、通常1~2週間で吸収または排出されます。しかし、治療を途中でやめたり症状が長引いたりすると、再発や慢性化、滲出性中耳炎への移行といったリスクがあります。そのため、医師の指示に従って薬を飲み続けることや治療後の確認を受けることが重要です。
中耳炎が気になる方は、耳の健康を守るためにも、ぜひ耳鼻科などの専門医にご相談ください。
もしもの時の、対処方法に役立ちます!